はい。mieの独り言です。。
10年前、ベトナムで日本語教師をしていた時の教え子の1人が亡くなったと連絡がきました。
え!?ちょっと待って。。
31歳の若さで。
癌だったみたいで。
でも、まだ普通に仕事もしていたんだって。治療しながら仕事してたんでしょう。だからまだそこまでのレベルまではいってなかったのかな。
直接の死因は癌ではなくて、治療中に起こったあり得ないような「医療ミス」だって。。
医療ミスでも、訴えたり、事件にはならない(できない?)んだって。。泣き寝入りか。。
何が悲しいって、
その子が私に、「10年後に絶対会いましょう、約束ですよ!」って言ってくれていたのに、
覚えていたのに、行きたかったけど行けなかった。この前5月にハノイに行った時に、1日だけでもホーチミンに行くか迷ったけど、行かなかった。約束の10年だ、って思ってたのに。。。
行けばよかったって後悔。。
こんなことになるなら・・・。
約束を守れなくてごめんね。
その子は、
最初はちょっとやりにくいっていうか、ひねくれてる?っていうか、心を閉ざしているような感じがする子で。多分、教科書をただ追っていくつまらないやり方に腹が立っていて、反発心からそういう態度に出てたんだと思う。でも、私もそういう授業はつまらないし、意味がないって思って反発していた(心の中でね)10代だったから(笑)よくわかるから、私はちゃんとみんなの話が聞きたくて、教科書そっちのけでよく話をしていた、悪い先生でした(笑)もちろん、日本語でだけど。そんな中、その子が日本の歴史を知っていて好きだってわかって、私も幕末が大好きだよ!すごいね、よく知ってるね!って話してから、顔がぱ〜っと明るくなって、心を開いていってくれたように感じて。それから1年間楽しく過ごして、私の帰国の時に、10年後に会いましょう!って言ってくれたんですね。。
その子は日本語能力試験1級もとり、日本語の先生にまでなったっていうのに。。。
ショック・・・
さっきスカイプで学生と電話で話していろいろ聞いたら、ベトナムは年に1回の健康診断のようなものはないらしく。いや、あるところもあるらしいですけど、多分ないところのほうがまだ多いのかな?ちなみに電話で話した子は、日本の着物関係の会社でずーっと働いているけど、ないそうです。それと国民は、癌の知識もあまりないそうです。調子悪くなってから病院に行った時にはすでに末期だった、ということが多いそうで。
脳裏をよぎったのは、あの、環境の悪さ。大気汚染の酷さ。それと、当時から学生のみんなが言っていた、農薬いっぱいの食物。「ベトナムの食べ物は体に悪いです」とみんな普通に真顔で言っていたよなぁ。。
癌患者が増えているのはそういうのも関係してるのかな?
当時も、私の学生に1人癌だとうい子がいたっけ。。
一度病院に入院したという時にお見舞いに行った時も衝撃でしたよ。「え?ここ本当に病院なの?」っていうくらい劣悪な環境で。
医療ミスと聞いて、
それも在り得るのかな、と思ってしまうくらい。。
は〜・・・こんなことって・・・
大好きな国、ベトナムの人々。
彼らの健康、明るい未来を願ってやみません。。
そして、後悔しないように生きようと思ってそのつもりでいたけど。。。
人間、いつどうなるかなんてわからないから、
やっぱり、後悔しないように、会いたい人には会って、伝えたいことはちゃんと伝えないとなあと、改めて思わされました。